防水工事は、建物や構造物を水の侵入から守るために非常に重要な作業で、主に建物の屋根や屋上、ベランダ、バルコニーに防水施工されています。

今回は、防水工事の種類とそれぞれの特徴について詳しく解説します。

◇アスファルト防水工事

最も古く、信頼性が高い防水工法です。アスファルトを高温で溶かして流し固める方法が一般的でしたが、火を使うため危険が伴いました。

そのため、改良された工法が登場し、例えばシート状のアスファルトをトーチであぶって貼り付ける「トーチ工法」などがあります。

◇ウレタン防水工事

ウレタン樹脂を化学反応で硬化させて防水層を作る工法です。

防水機能を十分に発揮するためには適切な厚みが必要で、技術が求められます。

以前は化学反応で有害物質が発生する問題がありましたが、現在では有害物質を含まないウレタン防水材も登場し、より便利になっています。

◇塩ビシート防水工事

塩化ビニル製の防水シートを貼る工法は、工場で防水機能が完成しており、品質が安定しているのがメリットです。

しかし、成形された状態で出荷されるため、形状が複雑な場所への施工が難しく、共用廊下や階段などに多く使用されます。

◇FRP防水

FRP防水は、ガラス繊維で強化されたプラスチックを使用した防水工法で、硬くて軽い特徴があります。

お風呂や船にも使用される信頼性の高い工法で、特にベランダやバルコニーの防水に多く利用されています。

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